戸目子のブログ

大人になった娘が読むことを想定して書く、日常や過去の覚書き

ウチに来るはずだったダイちゃん

 

家から2.5kmのところに、ボランティアによって運営されている保護犬のシェルターがあって、そこのサイトをたま〜に覗いては目をハートにしている戸目子。

 

東京だからか、そこで譲渡が行われる犬はほぼ全員小型犬で(チワワが断トツで多く、大きめでもフレンチブルやミニチュアダックスなど)みんな大体3〜5才。元来大型犬が大好きな戸目子も、愛らしい彼らの写真をしげしげと見つめているうちに「小型犬もいいかも..」と検討し始め、家族で触れ合いに行ったのが2年前。

その時は、紆余曲折の末に、娘たっての希望で猫を授かりました。🐈‍⬛

 

 

 

そして2ヶ月前、恒例のサイトチェキラをしていたとき。

いつもの小型犬の群れにKY的に紛れ込んでいるのは、なんと、ラブラドール・レトリバーの仔犬ではないか!!!

 

f:id:burningwoman:20210225231458j:image

ダイちゃん(生後2ヶ月) 悶絶する可愛さ

 

それ以降寝ても覚めてもダイちゃんのことが頭から離れず。厳しい人数制限など、面会時のコロナ対策もしっかりしてるということで、衝動的に電話して予約を入れた。

面会の日まで2日程度だったが、その間に戸目子の妄想は膨らみまくった。特に空港までの道のりや飛行機に搭乗するまでのプロセスを脳内で何度もシミュレーションした。毎日の散歩コース他、車の免許を取って車体後部にダイちゃんを乗せて遠出する計画も練った。レトリバーなのでダイちゃんが滑って足腰を痛めないように、床に敷き詰めるタイルカーペットを楽天カートに入れた。

 

で当日。ハイテンションで用意する戸目子を見て娘が「行く」と言い出す。まあ娘も楽しめるかもと思いシェルターに連絡を入れ、急遽二人で出向くことになった。

 

ドアを開けてすぐ、戸目子たちの担当となりますと出てきたのがあのアイラインごっつい人。2年前にもハタから見て(なんか感じ悪いな..)と思った記憶が一瞬で蘇ったあの人。

まあいいや、とにかく戸目子はこれから思う存分ダイちゃんとの記念すべき初挨拶に没頭するのだ、と部屋に入った。

ところが、そのダイちゃんより前に、興奮極まった小型犬の群れが一斉に娘に飛びかかってきた。

娘は心の準備ができてなかったのか、突然の犬たちの歓喜の挨拶にのけぞりまくり、フリーズしたり後ろを向いたりと怖がってしまった。

(犬、ほとんど戸目子に来ないし)娘をなだめながら、目の前に座っているゴツいアイラインの人が、そんな娘を訝しげに見ている空気を感じた。(感染予防効果はほぼ無しと言われて久しい)フェイスシールドをつけた彼女は、その顔に【犬は好きだが子供は嫌い】と書いてそうなほどあからさまだった。

 

そうこうしてるうちに遂に現れたダイちゃん!!実物はもうマジで可愛くて、ラブの仔犬なんて触れたことないし(カラダ中を甘噛みされて髪の毛食べられたけど)アイラインの人は差し置いて心置きなく至福の時間を堪能できた。生後2ヶ月とは思えないドッシリとした筋肉の感触!そしてものすごい勢い。

で、手続きの話になったとき、予想通りアイラインの人はダイちゃんではなく、大人しい小型犬をすんげー勧めてくる。「子供が怖がるんじゃ、大型犬は無理じゃないですかぁ?」「この仔犬、半年後には子供より大きいですよ」「躾しっかりしないと子供とか咬み殺したりしますよ」・・・

 

なんだよこの人、あの百年に数回か世界のどこかで起こった大型犬による乳児殺しのこと言ってんの? 戸目子はかつて大型犬3匹と暮らしてたので大体の想像はつきます、とか、娘は怖がりさんだけど動物は大好きなんで慣れの問題なんです、と、ここぞっちゅう時だけ反応の薄い相手に説明してるうちにバカらしくなってきて、てかこいつとだけは絶対取り引きしたくねぇと思い、諦めて帰ることにした。

条件を満たしている戸目子がダイちゃんを希望すれば譲渡可能なシステムではあったけれど。娘のことは別としても、(こんなにたくさん素晴らしい方がいるにも関わらず)この人が担当になった、ってことでとりあえず「運が全然味方してないな」と感じたので諦めたのでした。

人を舐めまくり食べまくって消耗したダイちゃんは、戸目子が帰る頃には床でベーッとなって熟睡していました。

 

 

里親が見つかったかどうかは、ホームページで確認できる仕組みになっていて、カワイイ小型犬はどんどん報告があるのに対し、ダイちゃんはそれから1週間ほど進展の気配なし。。

里親さんが見つからない間は、完全に諦めきれない思いで毎日苦しかった!まだ引き取れる可能性があると思うと、妄想も更新されるし。

 

 

 

ちなみに、そのシェルターで保護される犬たちは、ほぼみんなブリーダーさんたちからの「売れ残り」で受け取った子たちだという。2年前の訪問でも今回も、この犬たちがいかにこれまで狭いケージに押し込められて愛情もケアもなく過ごしてきたかという惨状を教えてくれたのだけど。今回は、真顔のアイライン相手にさりげなく「そのブリーダーさんたちの活動はずっと続くんですか?」と聞いてみたら、なぜか無反応だった。そこは無反応なんかい!

て別に戸目子が聞いたからって何がどうなるわけでもないけどさ。。その"虐待"をしているブリーダーが存在する限り、止めどなく生産されては保護するの繰り返しで、犬たちの惨状は半永久的に続くじゃん... そのシステム自体を変えようとする動きはあるんだろうか?ブリーダーの法規制とかはどうなってるんだろうか。

てかダイちゃんはいかなる理由でソコに紛れ込んだんだろうか。

f:id:burningwoman:20210227122746j:image

 

子供が欲しくなったり犬が欲しくなったり、なんか最近「か弱いもの」の面倒をみたくてみたくてしょうがない、と言う戸目子に「真横にいるよ」とつぶやく夫は、今年に入って持病の変形性頚椎症を酷くこじらせリハビリ通いの日々。

でも夫じゃないんだ・・面倒をみたいのは。

 

 

 

 

 

その日メモ :

娘の(とりあえず)行く小学校が決まった。

先日、娘が体験授業してる間、学校の近くにあるBOOK OFFに行ったら、DVDコーナーが戸目子のコレクション棚みたいになってた!!これって、店舗の地域差?!偶然??

 

"ネバーエンディングストーリー('84)" まで見つけたときには、これって今やプレミアもんとちゃう?!と興奮しながら購入。「戸目子はこれを観て育った!」と言いながらその晩に家族で鑑賞。夫は2分に一回ちゃちゃ入れるわ、娘は「いうほど面白くないが音楽は良い」と冷静だわ、自分もかつてほど感動しないわ、てかプレミアどころかNetflixにあったわで散々なオチだった。

 

他に、"ふたりの5つの分かれ路"(フランソワ・オゾン作品で一番好き)"存在の耐えられない軽さ" (ダニエル・デイ=ルイスがなぜか一番オジサンな作品)を入手できて大満足。