キレた日は徹底的な読書に限ります。
一気に読み終えたのが『おカネの教室』。
著者が、小中学生の娘たちにお金のことを学んでもらおうと小説風に書いていたものを本にしたそうです。
お金について、色んな切り口から考察されています。
複雑なリーマンショックについても簡潔にわかりやすく書いてあり、戸目子の中でやっとこさ全体像が明確になりました。
面白く読みやすいですが、なにより自分の子どもに連載形式で小説を書くなんて発想が素敵だな、と思いました。
おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)
- 作者:高井浩章
- 発売日: 2018/03/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
『ぼくが見つけた いじめを克服する方法』
今をときめく、感染症医・岩田健太郎氏の最新本のひとつ。
日本のいじめ体質を分析し、対策を提示しています。
子供時代にいじめられていた著者の経験から、ダイアモンド・プリンセス号を追い出された最近のエピソード(思ったよりサラッと書かれてあった。やっぱリスキーなのかな) や、社会にはびこる数々のいじめまで幅広く取り上げてます。
いじめと差別はほぼ同じといえるので、あらゆる差別についても触れています。声を上げていくことがいかに大事かを改めて痛感する本でもありました。
..とはいっても、この「声を上げる」というのがなかなか難しい。
日本の学校や家庭では、従順さや同調が圧倒的美徳なのに対して、こういう「相手に持った疑問を表明する」トレーニングはほぼ無いに等しかった。今はどうか知らないけど。だから、指摘をする方もされる方も個人攻撃のように感じてしまい、避けがちです。これは、トレーニングを受けたからといって誰でもできるようなコミュニケーションスキルではないけれど。
中盤で、日本でも論争を引き起こしたブラックフェイスの問題(浜ちゃんの顔の黒塗りや大阪なおみ選手アニメ化の際のホワイトウォッシュ等)に通じる、黒人差別について触れています。ここについてはかなり引っかかりがあったので、まとまったときに改めて書き残す予定。
この方、見た目は優男ですが(実際優しいのだろうけど)あえて空気を読まず積極的に闘っていく姿に読んでてグッときます。
ぼくが見つけたいじめを克服する方法 日本の空気、体質を変える (光文社新書)
- 作者:岩田 健太郎
- 発売日: 2020/04/14
- メディア: 新書
その日メモ :
先日、娘の指示を受けて夫が描いた家の外観。
あとで外に出て検証したら色々違った。
※住人のキャラ描写は的確