なんと、一年以上もご無沙汰してしまいました!
その間、戸目子は妊娠や出産などをしていました。
気を取り直して、今年はちゃんと書く!
まずは、下書きに温存されているエントリに筆を加えながら──
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【2022.8】
6月に、家族で6年ぶりの京都を訪れました。
おいしくないニシンそば
腹ペコで京都駅に降りたったものの、駅にはなにも良さげな店がない。
ふつうの居酒屋やチェーン店ばかり。
とりあえず、ヌードル好きな娘おふねの選んだ蕎麦屋に入って食べた京都名物「にしんそば」が、びっくりするほどまずかった!安くないのに。
それ以来食べてないので、店が合わなかったのか、にしんそばが合わなかったのかは不明。
清水寺に向かう道のり
翌日、ゆっくりと準備して清水寺へ。
時期的なものか、観光客が少ない。
ソフトクリームを食べたり、新郎新婦の写真撮影をストーカーしたりしながらゆっくり歩く。
清水寺までの道のり、とても楽しかったです。
お土産を買う
毎回緊張で固まるおふね、一人で支払いに行くと言い張る。
ここでは、以前神戸でも買った猫の置物を買ってた。
少し道を外れれば、古めかしい刃物屋やアンティークショップがありました。
明治時代に作られた版画・水彩画レプリカ、骨董品など、貴重な品々が所狭しと置かれた店に感激しながら入ってゆく夫ゲンさん。
店員のおじいちゃんが「おじょうちゃん、気をつけてねぇ..」(意訳 : 壊すなよ?)
と優しく言うなり、それで酷く傷ついたおふねの機嫌が急降下。
戸目子と一旦外に出て心を落ち着かせる。
ゲンさんはおじいちゃんと二人、身振り手振りのコミュニケーションで絵を選んでいた。
おばあちゃんちの床の間にありそうな、古げな版画レプリカ
約150年前のもの
帰宅後、Zoomミーティングのときにいいかんじに映り込むようセッティングするゲンさん
道中、おっちゃんらが道端で開いていたフリマで買ったこのピンバッジが、今回の旅の一番の収穫。
”ベトナム人民支援委員会”と彫られてあります。
清水寺で鐘を鳴らした
戸目子は中学2年の修学旅行でここに来ました。
学生の団体さんを眺めながら、ローティーン当時のスパイシーな幸福感を思い出す。
厳かな雰囲気の中、ひきしまった顔をして鐘を鳴らし、手を合わせるおふね。(正確には鐘でなく、磬子をつく、というらしい。けいすをつく。)
「家族の幸せを願った」んだって🥹
ほぼ反射的に自分の幸せを願った戸目子にはもったいない子供ですほんまに。
実現性の高い願い事
真剣な眼差しで書いてた。
くもんの効果で、ひらがなも大分上達しました。
お守り
数ある願い事のなかで、"子授け守" だけ倍の値段設定なのが腑に落ちない。
不妊の悩みは他に比べてせっぱつまってるだろうから倍出しても買うだろうという魂胆?なんか知らんけど、なんか不快感。
人力車乗る
乗った瞬間から降りるまでずっと違和感。
信念を持って運んでくれるベテラン兄さんではありましたが、うちら二人の重量を思うと、上り坂とか特に申し訳ない気持ちに、、
途中、おふねと同じくらいの、バッチリ舞妓さんの化粧を施された女の子が、すでに出来上がった楚々とした出立ちで足早に歩いている姿が。
どんな事情があるのかわからないけど、とりあえずこの子の将来に選択肢がたくさんありますように。
「高級」とか「伝統」といった一見美しそうなヴェールを纏わせて、中では極秘のもとに加害が横行するような "文化" なんて不要なので、早くシステム変えるか無くすかしてほしい。
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普段、世界中から来た観光客を相手に20年以上ここで車夫をしているという人力車のお兄さん。
乗る前に、徒歩のゲンさんと目的地について話し合っていたら、
「ダンナさん、なに人ですか? えインドですか??きれいな英語を話されてるのでびっくりしました!」というポジティブ・レイシズムをいただきました。
ゲンさんはこれを日本で何度か言われてきたけど、その意図とは別に、これは褒め言葉にはなりません。(※日本人が日本人に対して同様のコメントをするのはもちろん問題ない)
あと、日本にいる外国人に対して「日本語上手ですね」という褒め言葉にも辟易している人は多い。
今日もまたニホンゴジョーズされた (They Nihongo Jozu-ed me again)、と動詞バージョンでの報告も。あまりに上手いと言いそうになる(てか言ってしまう)けど、気をつけたいところ。
ま、つまりは初対面の他人について勝手に推測したり先入観をもったあげく勝手に感心して、それをズカズカと表明してくるなということ。そういう推測や先入観ってのはたいがい失礼なものだしね。
鴨川沿いに座る
初々しいカップルなど、多くの若者がズラッと並んで平和を作ってる川沿いで、なんとなく "年季の入った" 自分らを感じました。
鴨川沿いで夕食
(でも川が見える席は早くに予約で埋まってた)
ゲンさんの友人を交えて楽しむ日本料理。
ドイツの大学で働く数学者で、タイ人のKさん。
たし算の話をしてる中、彼に「なぜ 2+2=4 だと思う?」と聞かれたおふね。
「 2+2=4 だからじゃん。What else? 」と呆れた顔で答え、反論できぬKさん。これは、うちの娘が数学者を論破したってことでok?
Kさんは子供時代、母国タイでギフテッドクラスに所属していたという。
ギフテッド?!なんてまた大仰なネーミングだけど本当にあるんだ‼︎ と思って、色々質問責めにしてみた。
お金の限られた国の若者の、学に対するエネルギーってすごい。そしてその国の「特別に秀でた"人材"を自国に還元しようとする」仕組みも、、
また、ギフテッドクラスなるものの男女比が自然に半分半分くらいだったと聞いて驚いた。
こんなクラスが国をあげて日本にできたら、と考えるだけで恐ろしいよ。そもそも日本の難関大学の男女比がエグい。
それよりおふねの緘黙症の症状は、彼には出現していなかった。普段英語のインターでも言葉が出ないのに、なんでだろう?
ホテル大好きおふね
去年から、寝る前に必ず読む "DOG MAN"シリーズ持参
このドッグマンという漫画、ユーモアのレベルにかなり幅があるのに子供に大好評で有名。
全10冊くらいあるけど、何度も何度も繰り返し読んでいる。
伏見稲荷大社の「千本鳥居」
翌日、ゆっくり支度をしてから向かう。
この千本鳥居、ようやく終わったかと思ったら更に山奥を一周できるコースがあった。
行きたがっていたなぁ、、ゲンさん。
実現性の高い願い事2
戸目子は子供の頃、大人になりたいと思ったことがなかった。それに比べて、なんと生へのエネルギーに溢れた子よ。それか、大人であるわたしたちが魅力的なのかもしれません!
今日帰ったら理由を聞いてみよう。
最後は、京都から帰ってすぐ見に行った上野科学博物館の特別展『宝石 地球がうみだすキセキ』より
こういうのは誘われでもしないかぎり絶対に行かないので、行けてよかったけど、これは思わず写真を撮りたくなった、美しい翻訳。
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