戸目子のブログ

大人になった娘が読むことを想定して書く、日常や過去の覚書き

戸目子相談室① 気が利く母の要求

 

戸目子相談室では、あらゆるジャンルの相談から戸目子の視点で解決策を探ります。反論大歓迎です。質問文に書かれた以上の行間を読み取ってしまうのは、戸目子の第六感によるものです。

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質問

 

私の母は色んな事に気が付く人でとても気が利くのですが、傷つきやすく近い関係にある人に求めるものが(私には)大きくて重荷になる事がよくあります。彼女が気が付く様に周りにも気がついて欲しいのだと思うのですが、周りは彼女の様にはもちろん動けません。

たぶん自分の理不尽さに気がついて我慢している事も多いと思うのですが我慢することでストレスをためていそうです。かなり前から胃が痛くなりやすかったり、気分が悪くなる事が多くて不眠もあります。

人間って自分がする様に相手にも動いて欲しいとかそうするべきと思ってしまう事ってよくあると思うのですが、この何かに囚われたような精神的な疾患?の様な感覚を解放するにはどうしたら良いでしょうか?

 

 

人は、慣れる生き物です。

更に、毎日を生きてきた時間の重みも手伝って、お母様のその思考や感覚は骨の髄まで染み込んでいると思われます。子供の視点から客観的に見て変わってほしいと願う気持ちはよくわかります。ですが、自分がこだわる部分を相手にできるだけ同じレベルで求めてしまうことは、誰にでも少なからずあります。

そこで!

ふたつばかり提案させてください。まずひとつ目は現実的な策です。優先事項はお母様の精神/身体的苦痛からの解放かと思います。なので彼女が心の底から解放感を抱ける「わがままデー」を可能な限り頻繁に、定期的に、徹底的に用意し実行することです。誰からのプレッシャーもすべき事もなく、他の誰のことも考えなくて良い、自分一人だけのための1日を。少なくても週一で。もし誰かを必要としたときには可能であれば積極的に巻き添えになってあげてください。あくまでも、彼女の要望であることを彼女が認識できる状態で。

自分がこんなにわがままに生きているという実感に慣れさえすれば、人に求めるものも変わってくるのではないでしょうか。つまりは、レイジーさのススメです!

 

ふたつ目は、環境を変えることです。

人間社会は、家庭・学校・交友関係・地域・国など大きさを問わず、多様性に欠けると思考が硬直化します。限られた環境(価値観)の中では、同じ経路での思考が繰り返されそれに順応することで、それを当たり前/そうあるべきだと信じ込みやすくなります。

別の住処、仕事、趣味、自分とは違うタイプでかつ共通点のある人にできるだけたくさん会っていくことで、硬直した思考は少しずつ和らいでいくかと思います。つまりは、インスピレーションのススメです!

この策はお母様自身の意思とエネルギーが一番に求められるので一筋縄ではいかないと思いますが、色んなことに気がつき気が利く人とのこと、もしかしたら彼女自身が望むことでもあるかもしれません。

 

これまでに何度も話し合いを重ねてこられたかと思います。上記を試してみてもお母様の状態が改善しないようであれば、専門家を当たってみることをお勧めします。特に日本ではまだマイナーですが、セラピーはすごくイイです。何より自分が何者かを一切知らず、後腐れもない関係性のプロが相手ですから。

 

 

 

 

その日メモ :

志葉玲氏への支援忘れずに!

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