戸目子のブログ

大人になった娘が読むことを想定して書く、日常や過去の覚書き

戸目子相談室④ 自然の摂理

 

戸目子相談室では、あらゆるジャンルの相談から戸目子の視点で解決策を探ります。質問文に書かれた以上の行間を読み取ってしまうのは、戸目子の第六感によるものです。
---------------------------------------------------------------
質問

 

戸目子様

環境問題のニュースを良く目にします。環境汚染になると言われる物質、体に悪いと言われる物質も全て自然からできている物しか存在しないと思っています。その悪と人が言う物質は人間には悪い、合わないと言う事はわかるのですが、地球にとって本当に悪い物、現象なのでしょうか?

人が自然に手を加える事で悪になるのでしょうか?人が手を加える事も自然の摂理内なのでしょうか?

西東京市 中学2年生

 



※これは戸目子の詳しい分野では全くないので、間違いや思い込みをたぶん含みます。アップデート情報があれば追記していきます。

 

まず、相談者の若さで環境問題に関心を持っていることに戸目子は感激しています。ここ最近ではスウェーデンのグレタ・トゥーンベリ氏然り、若い方たちがリーダーシップを発揮して(特に権力層をターゲットに!)変革に取り組む姿には希望を見出すと同時に、若い人たちにそんな負担をかけさせる世の中に、また、自分は関係なく(直接の被害を被らずに)人生を終えるだろうからと今現在の利益や利便さを優先させる大人たちには怒りを覚えます。

 

環境汚染となる物質というのは『悪い』化学物質のことで、これらは人工的に合成などして作られるものなので自然とは言えないかと思います。これは地球やあらゆる生物に有害です。

特に産業革命以来、これまで環境のことは考えずに色んなものが大量に作られてきました。その恩恵を受けたわたしたちは、日常生活の中で温室効果ガス(悪い化学物質)を大量に排出しています。

それらを人間の業という名の自然の摂理だというならば、その人間によってある程度まで地球の未来を予測できるようになったことも、そして環境改善に向けて働きかける行為もまた自然の摂理と言えるのではないでしょうか。

あるいは、もしも環境汚染が自然の摂理なのだとしたら、戸目子が止めるのに苦労している喫煙や紙タバコの誕生も自然の摂理と言えるでしょう!

...でも残念ながら、中毒や依存状態、化学物質製品はそれそのものが異常なのです。タバコには個人的に支配されていますが、タバコは自然を支配していません。

ちなみに薬も化学物質です。

 

よって、人が自然に手を加えることは自然の摂理ではありませんが、自然の摂理のみで来ていたら、ヒトはここまで進化してこなかったと戸目子は考えます。

 

 

余談

2010年、戸目子はスイス人の友人に、自分の旅日程の話をしていました。「誰々に会うために○○に行って〜」という会話の中で、環境のことなんて微塵も考えていない戸目子に、少し考えたらどうかという軽い提案をしてきました。そこから十年の間、その一言が毎月のように蘇ります。

戸目子が一人乗らなかったとて飛行機は飛ぶじゃないかという幼稚い発言にも、皆が皆そう考えるから飛行機は飛ぶのだと諭しました。まあそらそうだ。

その友人はスイスで育つ中で、幼少時から環境問題を身近で問われてきたと言います。家で学校で、テレビをつけるとコマーシャルでという具合に。

 

またその数年後、BBCが日本のプラスチックゴミについて取材したドキュメンタリーを見て、プラゴミに対して更に意識を向けるようになりました。

数ヶ月前、サンフランシスコ空港でペットボトルの販売を全て廃止するというニュースが出たと同時に、JR東日本では月980円ほどで毎日駅の自販機で飲料が買えるサービスが始まったというニュースが出たのは皮肉です。

様々な『悪い』化学物質でできたプラスチックは簡単に作られますが、一旦作られると(一千年ほどは)消えてくれない物質です。それどころかマイクロプラスチックとなった末には呼吸によって体内に入り込みます。

 

不自由を強制するのではなくとも、もしそこに選択肢があるならば、できるだけ環境に害を与えない方をチョイスするという行動が重要になってきます。
飛行機/車/バイクと電車の選択なら電車を、店内での飲食かテイクアウトなら店内を、ガスか電気なら電気を、洗濯回数やゴミの量の軽減、肉料理(特にラム・牛)を減らす、マイボトルの持参、環境に害の少ない製品を選ぶ、等。そして一番大事なのは政治家選び。
ちなみに戸目子個人はよく風呂に入らないことで周りに迷惑ながらもエコった気になっていますが、衝動買いとオンラインショッピングで差し引き巨大マイナスです。こちらは日本を離れたら少しマシになると期待。

極端な例ですが、今、自分の子供を産まない選択をするカップルが増えています。先進国の人間が一人生きるのに発生する環境汚染のダメージを考えての決断です。

そこまで大きな決断でなくとも、一人ひとりが日常でできる選択を実行していくこと、それでも地球はもう後戻りができないレベルにまで来ているといいます。今の子供たちは(もしかすると大人も)将来、色んな形で不自由を強制されることになると予測されています。

 

最後に、実行するのは難しいけど戸目子の好きな言葉 :

Reduce, Reuse, Recycle.

「モノを減らす/そもそもモノを買わない」
それができないなら「再利用/中古品を使う」
それができないならせめてリサイクルに出す。

 

 

 

 

その日メモ :

今日は休園中の娘と一緒に「トイストーリー4」を観た。

去年の夏、初めて家族3人での映画館鑑賞に選んだ、記念すべき1作目である。

この作品については改めて記事にしたいほど強い思い入れがあるのだけど、二度目の鑑賞では新たな発見も多かった。
だいたい映画館では圧倒され気味で細かい部分が抜け落ちてしまう。それもまた映画館の醍醐味だけど。

早くDVDで観たい!

 

ちなみに娘の一番のお気に入りキャラは、警官ギグル (Giggle McDimples)。ロンドン滞在中にはAmazon.ukでギグルのオモチャを注文。

 

f:id:burningwoman:20200208021001j:imagef:id:burningwoman:20200208021004j:image

アジア系のペット専門警官 ギグル・マクディンプルズ

ギグルのフィギュアはたった2㎝ほど。

それをロンドンの友人宅に忘れて帰り、その後に来日予定のあった別の友人に手渡してもらって東京で再会を果たした娘とギグル。

映画とリンクするかのようなはた迷惑なエピソード。