戸目子のブログ

大人になった娘が読むことを想定して書く、日常や過去の覚書き

お笑いに愚痴る

 

戸目子家にはテレビがありません。
正確にいうと、スクリーンは持ってるけどテレビを受信していない状態です。

いうてもネットメディアには日々触れているので、そこでテレビ放映の動画は部分的に見ます。でも、友人宅や病院などで垣間見るテレビ画面の強烈さったらないです。ちょっとした刺激物ですね。

 

 

 

東京で下宿生活をしていた'00年前後は人生で一番日常的にテレビを見ていた時期でした。

その頃、大好きな深夜番組だった Best Hit TV(藤井隆扮するマシュー南がMC)やココリコなどが演じるコント番組『水10 !』などは、毎週欠かさず見てた上にVHS録画までしてました。(両方とも途中ゴールデン進出して少し残念なクオリティになったけど)

 

また、実家では昔から漫才を中心とするお笑い番組をかなり見てましたが、全体的に漫才(とくに若手)の醸し出すデスパレートな感じがあまり性に合わんなと感じていた次第です。

こう、なんかネタを仕込んで煮込んで「笑かしたろ!」という意気込みに引くというか、同じ漫才でももっと普段の会話の延長という自然さがあるものが好きなんです。まあ中田カウス・ボタンまでとは申しませんけど。

熱の入りまくったネタを見て笑いどころを探るより、素でおもしろい人たちと喋くっとるほうが断然楽しいわけですし。

 

 

 

で。

先日とある友人とLINEでその話をしよったところ、「あんたは最近の漫才を全然知らんのに日本のお笑いおもろない言うな!」、吉本という組織を批判すると「吉本体質とか芸人個人のお笑いに関係なかろ!」、で彼女のお勧めいう芸人らをYouTubeで片っ端から見た上でツレない感想を言うと「YouTubeで何個ずつか見たからて良さがわかるわけねーだろ!!」などと理不尽な言われようにも応戦しながら、かつその後数日間、寝ても覚めてもお笑い動画を見まくった年末でした。おかげで普段の話口調も大分変わってしまいました。

相手は大阪出身なんと日本のお笑いに精通してるんをいいことに言いたい放題、にも関わらず戸目子の神であるマシュー・弦也・南なんかはちゃんと見てない上に古すぎやと一蹴し、戸目子の崇拝する上沼恵美子は古さが伝記レベルやと言いくさる。とにかくこっちがおもんないもんをおもんないと言うて何が悪いんじゃ💢
いう話ですわ。

 

 

まあ、テレビで日々芸人を見るという行為は、おそらく「頻繁に見てる人を好きになる」効果というもんもあると思います。それ無しに、単発的にブラマヨとか和牛とか見ても、誰かがなんかオモロげなこと言いよらい、くらいの感情レベルで、たしかに面白いときは面白いけど....そこに価値を感じるかどうかは別問題で。この人すごい!もっと見たい!とならないのは、感性とか価値観の違いと別に、習慣の違いはあると思う。テレビから離れれば離れるだけ、そして共通認識事項が少ないだけ、日本のお笑い(やバラエティ番組)についていけないという部分は大きい。


なにより、日本のお笑いは社会的なメッセージを発したり、権力を風刺したり時代の流れに敏感な部分というのはほぼなくて、お茶の間や「内輪」の中でワイワイやることに意味があるのであって、そもそも番組構成や芸人同士で喋る内容も内輪ネタがむちゃくちゃ多い。そこは本当に日本的というか、”収まっている/属している”ことで安心という要素が前面に出ています。その中で皆が徹底して内輪ルールを遵守する様はすげえなとも怖えなとも思いました。

そういう内輪文化の中で大量の人たちを競わせて消費する世界。短期間の新発売を絶えず繰り返すマーケット界とか受験戦争、甲子園的世界とかを想起させる。近年は吉本のパワハラ問題や政権ベッタリ具合に辟易している人もかなり多いんではないかと思うけど。

 

 

あと、今回YouTubeでお笑いバラエティ番組もたくさん見たが、相も変わらず「女」といえば美醜で価値が決められる「物」前提。

例えば、昔から好きだった劇団ひとり。ある番組では若手芸人による「ひとりさんに浮気の仕方を教えてほしい」というテロップに出演者トークが長々と続く。なんでも、「貴方みたいな『成功者』がなぜブスと結婚したのか」というのが既婚者となって以来の劇団ひとりを巡るネタになっているようで、ここでは嫁がブスだから浮気のひとつやふたつしていて当然だろう、という文脈。そこにさんまも参戦するわ、その妻である大沢あかね氏も使えるネタとして一枚噛んでるらしいわ、もうどこをどう切り取っても問題だらけ。その出演者側の腐った認識とかはどうでもいいとしても、こういうものをテレビで無防備に見せるのは暴力的すぎやしないか。

ほんで、芸人たちのボケやツッコミにウフフと笑いながら(2番手の)司会進行役としてつっ立ってるのは、大体どの番組でも(自由な言動のない)小綺麗な女性なのだ。

 

一端のメディアであるにも関わらず、2010〜2020年という時代に、コレなのか、、とげんなりした。

せっかくどこまでか登りつめたとしても、大きな功績を手にしても、”集団の中で生き残る” 以上の使命感とか集団の外への好奇心とか、ないんだろうかな。

というのが、今回漫才やバラエティ動画を見まくって持った全体的な感想です。

 

 

 

 

 

その日メモ :

今日、Eメールにはてなブログから『1年前の記事を振り返りませんか』と来てるのをみて、あわてて今日のぶん仕上げました。

そうか、本腰上げてブログを書き始めてからもう一年経つんかと思うと感慨深い。そういえば1年前の今日、猫の去勢手術の待ち時間で記事を書き始めました。

 

はてなブログを開設したんが2015年、こんまい娘を横に、この瞬間を文字にして残したい!!と強く感じたのがきっかけでした。その後の5年間で、箇条書きにした記事が1個と書きかけの子供服の記事が2個、下書き保存されました。

まあそれでも戸目子的にはようやった、開設しただけでもすごいなと思ってたんですが。一年前、友人たちの力を借りて「ブログを続ける」という新年の誓いをたて、ここまで多くの記事が書けた。本当は週2ペースで仕上げる予定だったけど、いやー無理!

 

決めたことを継続できる人は凄い。好き、だけでもいかんし、真面目さだけでもいかん。「習慣化する」ことの偉大さよ。

 

 

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宮夫は必ず朝ごはんを食べてからうんちします。うんちの時間は戸目子の起床時間に左右されます。